ICタグ・ RFIDタグの価格

ICタグとRFIDタグの価格は、下記のような要因によって異なります。

●機能と性能

機能や性能は、価格に大きな影響を与えます。高度な機能や高性能のタグは、一般的に価格が高くなります。

●メモリ容量

メモリ容量は、価格に影響を与えます。より大容量のメモリを持つタグは、通常、価格が高くなります。

●通信距離

通信距離は、価格に影響を与える要因の一つです。より長い通信距離を持つタグは、一般的に価格が高くなります。

●耐久性

耐久性や耐候性は、価格に影響を与える要因の一つです。耐久性の高いタグは、通常、価格が高くなります。

●生産量

生産量も価格に影響を与えます。大量生産されたタグは、通常、単価が低くなります。

●用途

用途や産業によって価格が異なります。一部の産業では、特定の要件を満たすためにカスタマイズされた高価なタグが必要になる場合があります。

RFIDの費用相場

アイテム名 用途 費用相場
タグ 商品等の識別・追跡 1枚10円以下
金属対応タグは100円前後
大量発注で価格を下げられる
リーダライタ タグの読み取り・書き換え ハンディタイプ・据え置きタイプ:20万円程度
ゲートタイプ:100万円程度
アプリケーション(ソフトウェア) データの処理・分析 製品や設計により異なる
その他周辺機器 PC、サーバー、ルーター、プリンタなど RFIDプリンタ:50~100万円程度
PCサーバー・ルーター等:性能により異なる

RFIDを導入する際に検討が必要なポイント

RFID導入を検討する際に考慮したいポイントを3つご紹介します。

商品の種類

RFIDは主に「ICタグ・RFタグ」「RFIDリーダライタ」「処理システム」の3つの要素で構成されています。

ICタグ・RFタグ

物体や製品に添付される小さな電子デバイスです。これらのタグは、情報を無線で送受信することができ、内部に集積回路(Integrated Circuit)があり、その回路には情報を保存するメモリが含まれています。無線周波数(Radio Frequency)を使用してデータを読み書きすることができます。

RFIDリーダライタ

RFIDタグと通信するための装置です。、無線周波数(RF)を使用して、タグに格納された情報を読み取り、必要に応じて新しい情報を書き込むことができます。RFIDリーダライタは、さまざまな形状やサイズで利用可能であり、固定型や携帯型などがあります。

処理システム

RFIDリーダライタから受信した情報を処理したり、管理したりするシステムです。

現状のコスト

RFIDを導入する場合、現状かかっているコストを理解することは非常に重要です。
RFIDを導入した後の費用対効果を正確に把握することで、既存システムの維持にかけているランニングコストと比較することができます。検品・棚卸作業で時間がかかってしまうとそのまま人件費に関わってきてしまいます。

ランニングコストと人件費の両方を考えることで、現状のコストに対して、RFIDに切り替えた時にどのようなメリットがあるのかなど検証することで、合理的な判断が可能となります。

導入後の人件費

RFIDを導入することで自動化できる部分があります。長期的に観点から人件費を削減できる可能性があります。
但し、初期費用がかかるため、人件費について試算した上で損益分岐を把握し、費用対効果の高いRFID導入を検討することがとても重要です。