タグ一覧表
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名称 | 周波数帯 | ICチップ | タグサイズ (縦×横) |
特徴 |
---|---|---|---|---|
FeliCaLite-Sラベルタグ | HF | FeliCaLite-S | 26mm×50mm | 優れた性能を持つフェリカライトSを搭載したラベルタグ |
MIFARE 1Kラベルタグ (紙orPET) |
HF | MIFARE 1K | 15mm×30mm | 世界で最も普及しているICチップの一つであるMIFARE 1Kを搭載したラベルタグ |
25mm×38mm | ||||
86mm×54mm | ||||
MIFARE Ultralightラベルタグ (紙orPET) |
HF | MIFARE Ultralight | 29mm×79mm | MIFARE 1Kよりも安価なMIFARE Ultralightを搭載したラベルタグ |
85.5mm×54mm | ||||
37mm×37mm | ||||
IcodeSLIxラベルタグ (紙orPET) |
HF | IcodeSLIx | 41mm×25mm | 物品管理用に使われるIcodeSLIxを搭載したラベルタグ |
IcodeSLI超小型ラベルタグ (宝飾用タグ) |
HF | IcodeSLIx | 10mm×20mm | 宝飾品などの値札ケースに使いやすい、小型かつ通信能力の高いタグ |
16mm×16mm | ||||
IcodeSLIx透明タグ (絵本用HFタグ) |
HF | IcodeSLIx | 50mm×80mm | ラベル下の文字や絵を隠さない透明タイプのHFタグ |
NTAGラベルタグ | HF | NTAGxxx | φ28mm | 汎用型NFCタグ/円形のため貼付するのが簡単なタグ |
NTAG超小型ラベルタグ | HF | NTAGxxx | 10mm×20mm | 主に機器組込などに使えるマッチング用小型タグ |
偽造防止タグ | HF | NTAG / UL | φ28mm | 剥がすと壊れる偽造防止用タグ |
汎用型UHFラベルタグ | UHF | Higgs3 or 4 | 21.2mm×73.5mm | サイズの選べる汎用型UHFラベルタグ |
UHF | Monza5 | 17mm×72mm | ||
UHF | Monza5 | 34mm×60mm | ||
小型UHFラベルタグ | UHF | Monza4 | 10mm×25mm | ミッドレンジタグ |
UHF | Monza4 | 19.05mm×30mm | ミッドレンジタグ | |
UHF | Monza5 | φ15mm | ショートレンジタグ | |
超小型UHFラベルタグ | UHF | Ucode7 | 6.5mm×16mm | 当社が開発した超小型の新しいタグ |
書籍用UHFラベルタグ | UHF | Monza4QT | 6mm×94mm | 横幅が細く隠蔽性がある書籍用タグ |
全方位読取UHFタグ | UHF | Monza4 | 34mm×50.8mm | どの方向からでも読めるオムニタグ |
50.8mm×50.8mm | ||||
クーバングルHF リストバンドタグ |
HF | MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S / Tag-it / IcodeSLIx | フリー | ワンタッチ装着 耐熱性があり、印刷/色/チップなど自由な組み合わせが可能 |
クーバングルUHF リストバンドタグ |
UHF | Monza4QT | フリー | ワンタッチ装着 印刷/色/ICチップなど自由な組み合わせが可能 |
クーバングルDual リストバンドタグ |
UHF/HF | HF / Monza4QT | フリー | ワンタッチ装着 印刷/色/ICチップなど自由な組み合わせが可能 |
汎用型シリコン リストバンドタグ |
HF | MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S / Tag-it / IcodeSLIx | サイズ S/M |
耐熱性が高く安価な汎用型 |
ホック型シリコン リストバンドタグ |
HF | MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S / Tag-it / IcodeSLIx | フリー | 耐熱性が高く、サイズフリーのシリコンリストバンド |
取り外し不可型 リストバンドタグ |
HF | MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S / Tag-it / IcodeSLIx | フリー | 一度取り付けた後は、破壊しないと取り外しが出来ない使い捨てタイプ |
リストバンドタグ用 耐熱タグ |
HF | MIFARE 1K / UL / IcodeSLIx | φ22mm | GSK社製のリストバンドに組み込めます |
UHF/HF Dual タグ | UHF/HF | Higgs3 + MIFARE 1K / UL / NTAG | 38mm×76mm | NFCとUHFを一つの基板に搭載したタグ |
耐熱タグ22 | HF | IcodeSLIx / MIFARE 1K / UL | φ22mm | 優れた耐熱性と信頼性 |
耐熱タグ40 | HF | IcodeSLIx / MIFARE 1K / UL | φ40mm | 薄型耐熱タグ |
金属対応 プレートタグ | HF | MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S / IcodeSLIx / LF | 34mm×34mm | 耐久性の高いFR4を使用し、かつ金属に対応したタグ |
金属対応ボタンタグ | HF | IcodeSLIx | φ10mm | 当社が開発した新しい金属対応タグ |
UHF帯金属対応汎用型ラベルタグ | UHF | Monza4QT | 70mm×30mm | 金属対応及びローコストを実現したタグ |
UHF帯金属対応折畳み型ラベルタグ | UHF | MonzaR6-P | 65mm×35mm | 金属対応及びローコストを実現したタグ |
インセットタグ | HF | IcodeSLIx / MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S | 22mm×50mm | 小型HFタグ 様々なケースに封入可能 |
スモカタグ | HF | IcodeSLIx / MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S | 30mm×48mm | 小型HFタグ 様々なケースに封入可能 |
サークルタグ (円形タグ) |
HF | IcodeSLIx / MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S | φ40mm/27mm/25mm/22mm/20mm/16mm/カスタムサイズ | 小型HFタグ カスタムサイズに対応可能 |
ミニカ+ミニカプラス (キーホルダータグ) |
HF | IcodeSLIx / MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S | 22mm×30mm×0.76mm | 超小型HFタグ キーホルダにできます。また表面にエポキシ加工を施すことにより美しい仕上がりも可能。 |
22mm×30mm×4.7mm | ||||
keyfob | HF | IcodeSLIx / MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S | 45mm×30mm | キーホルダに使えるICタグ |
アニマルタグ(耳標型タグ) | UHF | Monzaシリーズ | 550mm×850mm/700×800mm | 畜産業や実験動物の管理用ICタグです。 |
ウェルダー加工タグ | HF | MIFARE 1K / UL / FeliCaLite-S / IcodeSLIx / Monza / Higgs / Ucode | カスタムサイズ | ICタグにウェルダー加工を行い、耐久性・耐水性を高めたICタグです。 |
ICタグについて
【ICタグとは】
ICタグとは、SuicaやPASMOのように無線通信装置を、紙や樹脂などに埋め込んだ(加工した)タグです。
またISOで定められたカード規格に合致したものはICカード、それ以外のものは基本的にはICタグと呼びます。
【ICタグの価格について】
ICタグ導入にあたって、まず考えなくてはならないのはICタグの価格についてです。
ICタグの価格は2次元バーコードの価格よりも高く、1つ数十円から数百円と言われております。この価格の問題が、これまでのICタグの普及に大きく影響を及ぼしていると考えられています。
この価格の問題から脱却するためICチップ・ICタグを低価格で製造する様々な取り組みがなされています。
経済産業省発表の「1円タグ」のもと、今後ICタグの普及がされ、各社の出荷個数が増え価格は下がっていくことが予想されます。
一方で、ICタグはオリンピックによるセキュリティ需要や働き方改革による効率化また、高齢化社会における医療・介護問題等々の社会のニーズから様々なビジネスシーンで使用されることが考えれられています。
【ICタグの原理について】
一般的にICタグと呼ばれるパッシブ型には、2つの異なった原理が存在します。一つは電磁誘導方式で、二つ目は電波反射方式です。電磁誘導方式は周波数の比較的低い帯域で使われ、電波反射方式は周波数の比較的高い帯域で使われます。双方ともリーダライタから発信された電波をタグが受け、電気を作りだすことに変わりはありません。ICチップにはその電気が供給され、反射波を変調させてリーダとの通信を実現します。
【ICタグの種類について】
ICタグと言っても様々な種類があります。分類の仕方も通信距離、環境特性、形状と様々ですが、ここに代表的な環境特性やタグの形状によって分類をします。
No | タグ名称 | 特徴/形状 | 使用場所 |
---|---|---|---|
1 | 耐熱タグ | 高温環境に耐えられるように設計されたタグ。 | クリーニング、食器皿、FA |
2 | 耐候性タグ | 屋外に長時間放置されても問題ない。紫外線や雨、ちりなどに強い。 | 電灯、電柱、ガスメータ |
3 | 耐衝撃タグ | 長時間の振動や落下の衝撃などに強いタグ。 | 電灯、電柱、重機 |
4 | 金属対応タグ | 通常ICタグは金属の貼付すると読取ができなくなりますが、金属対応タグは特殊な工夫をして金属上でも読み書きを可能にしてあります。 | 工場、倉庫、設備管理 |
5 | ラベルタグ | ラベルシールにICタグを埋め込んだもの。 | 物流、流通、図書館 |
6 | リストバンド型タグ | リストバンドにICタグを埋め込んだもの。通常は防水・防塵がなされている。熱に強いものもある。 | 温浴施設、プール、リゾートホテル |
7 | キーホルダ型タグ | 小型タグをキーホルダにしたもの。携帯電話に付けるストラップタイプもある。 | ドアキー、ポイントシステム |
8 | ガラスタグ | ガラス管の中にタグを封入。強い耐久性をもち、生体への害が少ない。 | 動物タグ |
【ICタグ導入のメリットについて】
ICタグは一般的に通信速度が速く、一括読取が可能で、電波通信であるため多くの物を透過して読取が可能であることなど、多くの優れた点があると言われています。ICタグと市場で競合する技術は1次元バーコードや2次元バーコードです。そこで、バーコードと比較してICタグのメリットを見てみます。
ICタグとバーコード比較表
データ量 | データ書換 | 読取速度 | 読取距離 | 一括読取 | 耐汚れ | |
---|---|---|---|---|---|---|
ICタグ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
1次元 バーコード |
× | × | × | △ | × | × |
2次元 バーコード |
△ | × | × | × | × | △ |
このようにICタグはほとんどの点で、バーコードの能力を上回っていることが分かります。ICタグは基本的に樹脂や紙の内部に埋め込みます。従って、表面に見えている必要が無いので、バーコードと違って自由な形状で作れることもメリットの一つです。 但し、衝撃などに対する耐久性は印刷するバーコードの方が強い場合があり、また価格はバーコードの方が安くなっております。
【ICタグの問題点とは】
ICタグの最大の問題点はコストです。費用対効果をどう見るかがICタグ導入の鍵です。
技術的には水分や金属が周囲にあると通信に問題が発生する可能性があり、タグが脱落した場合のリカバリーも予測する必要があります。
さらにICタグのような電波通信では読み取った数と、実際の数量を付け合せする必要が出てくる場合があります。そのため、システム構築には数量管理をどうするかという問題も残ります。
【ICタグを選ぶ場合の注意点について】
ICタグを選ぶときは、「ICチップの性能」「必要通信距離の確保」「使用する環境での耐久性」などを検討しなければなりません。
「ICチップの性能」とは、セキュリティやメモリ量などを指します。
「必要通信距離の確保」はすなわちアンテナのサイズ/形状と選択するチップによって決まります。
「使用する環境での耐久性」とは、タグが使われる環境に合わせて材質を考える必要があります。温泉のように硫黄濃度が高い場所では通常の樹脂ではすぐに傷んでしまいます。また、温度が高いところではPVCは曲がり壊れにつながってしまいます。このように環境に合わせた素材選びも大切です。
【ICタグ導入事例】
世界市場ではイモビライザーと呼ばれる車のキーで大量に使われています。日本での大きな導入事例としては、図書館が有名です。その他、建築廃材の管理や工場内の物品管理などが挙げられます。また、今後NFCスマートフォンの普及により身近になりそうなものとして、スマートポスターというものがあります。
スマートポスターにはICタグが貼られており、スマートフォンで読み込むことで、デジタルな表現を加えること、また、閲覧者のデータを取得してビックデータとして広告に活用できます。