ICタグ・ RFIDタグ制御
ICタグとRFIDタグの制御は、それぞれのタグが持つ内部のプロセッサやチップによって行われます。それぞれのタグの制御について詳細を説明します。
-
ICタグの制御
内部にマイクロプロセッサやメモリ、通信インターフェースなどの機能を持ち、独自の制御機能を提供します。電磁波を受信し、その情報を解釈して、必要に応じてメモリの読み書きや他の操作を行います。
外部からの電力供給を利用して動作し、受信した信号に応じて動作を変更します。通信プロトコルに基づいてリーダーデバイスとの間でデータの送受信を行います。
-
RFIDタグの制御
ICタグと同様に内部にプロセッサやメモリ、通信インターフェースなどの機能を持ちますが、ICタグよりも一般的に単純な構造を持ちます。外部からの電波によって電力を供給され、その電力を利用して動作します。
通常、特定のリーダーデバイスからの命令に応じて動作し、リーダーデバイスとの間でデータの送受信を行います。制御は、一般的にICタグよりも簡素であり、タグが受信した信号に基づいて単純な動作を行います。
-
①ロック機能
タグのメモリ領域を意図しないアクセスから保護するための機能
-
②無効化(Kill)機能
タグの機能を止めて読み取れないように無効化(Kill)する機能
一般的に、タグの制御方法は次のような手順で行われます。
①電力供給
外部からの電力供給を必要とします。動作するための基本的な要件です。電力供給は、通常、リーダーデバイスからの電磁波によって行われます。
②初期化
電力を受け取ると、最初に初期化手順が実行されます。この手順では、タグ内のプロセッサが起動され、必要な初期設定が行われます。
③通信待機モードへの移行
通常、リーダーデバイスからの通信待機を待機するモードに入ります。このモードでは、タグはリーダーデバイスからの通信を待ち受け、受信したコマンドに応じて動作します。
④コマンドの受信と解釈
リーダーデバイスからの通信を受信したら、タグはそのコマンドを解釈し、必要な動作を実行します。これには、メモリの読み書き、データの送信、または他のタグの操作などが含まれます。
⑤応答の送信
リーダーデバイスからのコマンドに応答するために、必要なデータや情報をリーダーデバイスに送信します。
⑥スリープモードへの移行
タグが一連の操作を完了した後、一定の時間が経過すると、省電力のためにスリープモードに入ります。このモードでは、タグの消費電力が最小限に抑えられます。