ICタグ・ RFIDタグの歴史

西暦 出来事
1940年代 初期のRFID(Radio Frequency Identification)技術は、第二次世界大戦中にイギリスで開発され、当初は、敵味方識別のためのレーダーの友軍システムとして使用されました。
1960年代 ロバート・ワトソン=ウォット博士によって、リーダーとタグの間で情報を無線でやり取りする「パスィブ」RFIDシステムの基本概念が提案されました。
また、集積回路(Integrated Circuit、IC)技術が初めて開発され、複数の電子部品が一つのシリコンチップ上に統合され、これにより、従来の電子機器よりも小型化、高性能化が可能となりました。
1970年代 テキサス州の工業用部品メーカーであるサンダーターグ(Texas Instruments)が、最初の商業用RFIDタグを開発しました。これらの初期のRFIDシステムは、家畜の追跡や在庫管理などの用途で利用されました。
IC技術の普及により、ICタグの開発が可能となり、ICタグは、情報を格納するための集積回路を含む小さなチップで構成され、RFIDタグと組み合わせて使用されました。
1980年代 ICタグは、RFID技術の一部として広く利用されるようになり、ICタグは、情報の格納や処理、セキュリティ機能の提供などの用途で使用され、様々な産業やアプリケーションで活用されました。
1990年代 ICタグとRFIDタグの両方の技術は急速に進歩し、小型化、低コスト化が進みました。これにより、さまざまな産業や用途で広く利用されています。両者の技術は相互に補完し合い、製品の追跡、在庫管理、資産管理などの様々な用途に貢献しています。
1994年 Mikron社がMIFARE 1Kを発表
ソニー社がFelicaを発表
1995年 TI社がTagitを発表
1996年 韓国UバスにMIFARE 1Kが採用
1997年 香港オクトパスカードにFeliCaが採用
Philips社がHitagを発表
1998年 広島スカイレールサービスにてFeliCaが採用
1999年 NTT社による非接触ICテレホンカード開発プロジェクト開始
ソニー社が電子マネー「Edy」のサービスを開始
2001年 JR東日本がSuicaを導入
2002年 シンガポールEZ-linkにFelicaが採用
2003年 ウォルマート社がICタグ導入を発表
2004年 iモードFelicaを搭載した携帯電話が登場
2005年 日本国際博覧会(愛・地球博)の入場券にミューチップ(※2)が採用
2007年 株式会社イーガルド設立
2011年 蔦屋書店代官山にてICタグ80万枚を導入
2014年 ZARA社がICタグ導入を発表
2016年 経済産業省1,000億枚タグ策定「1円タグ」
2017年 経済産業省「ドラッグストアスマート化宣言
ファーストリテイリング社展開のユニクロが1年以内に国内外約2,000店舗にICタグ導入を発表