開発の背景
HF帯とUHF帯のアンテナを小型タグサイズの中に収めることを目的として、設計をスタートしました。従来品の課題を解決しつつ、まだ市場にないようなインパクトのある設計をコンセプトとしています。
開発時のテーマ
①UHF帯とHF帯のアンテナ干渉
- 従来品では、HF帯とUHF帯のアンテナを一つのタグに収めると、干渉が起きてしまい、UHF帯の通信距離を犠牲にする必要があった
- 干渉を避けるためにそれぞれのアンテナを離して配置すると、タグサイズが大型化してしまう
②コストパフォーマンスの重視
- 一般的な材料や製造方法を使用しての実現を目指す
解決策
①アンテナ構成の検討
- HF帯アンテナをUHF帯アンテナの一部として機能させることで、UHF帯の通信性能を向上させるように働くアンテナ構成を検討
- それぞれのアンテナを重ね合わせて省スペース化することで、タグサイズの小型化を実現
②アンテナ設計による実現
- RFIDタグにおいて最も一般的な製造方法であるアルミエッチングを前提とした設計を行い、性能だけではなくコストパフォーマンスにも優れた製品を実現