NFCタグやNFCカードとは

NFC(Near Field Communication)とは、13.56MHzの周波数を用いた近距離無線通信規格のことを指します。NFCは、ISO/IEC18092(NFCIP-1)及びISO/IEC21481(NFCIP-2)に準拠する規格です。
実際の推進については、NFCフォーラムがこの国際規格に則り、既存の非接触ICカードとの互換性を考慮した実装仕様を決めてNFCの普及を進めております。
2021年9月現在の規定ではNFCタグは下記のようになっています。

NFCタグType1 = Topaz
NFCタグType2 = MIFARE Ultralight / MIFARE Ultralight-C / NTAG
NFCタグType3 = FeliCa / FeliCa Lite(-S)
NFCタグType4 = MIFARE DESFire/NTAG DNA
NFCタグType5 = ISO15693

NFCデバイスには以下の3つの機能が存在します。

NFCフォーラムはNFC推進のためICチップの指定を行い、メモリフォーマットについて共通化を図っています。一般に使用されるNFCカードやNFCタグとは、NFCに対応した通信プロトコルを持ち、NFCフォーマットをエンコードされている非接触ICカードやタグのことを指します。

NFCタグのメリット・デメリットについて

メリット

デメリット

NFCタグのいろいろな使い方

NFCはスマートフォンを使用して、一般への幅広い普及を目指して作られた規格ですが、使い方としては主に以下のようなことが考えられます。

ここに列挙したのは、ほんの一例に過ぎません。NFCはWebと実体物との紐付や、スマートフォンやタブレットPCなど実物と実物との繋がりを容易にしてくれる機能です。
最近では、動画広告やネットショップへ結びつるためのマーケティングツールとしてご利用いただいております。

NFCタグの様々な形状の種類について

カード形状はもちろん、キーホルダーやリストバンド、ラベルなど様々な形状のタグがあります。

カードタイプ

カードタイプ

クレジットカードと同じサイズで財布やカードケースに入れて持ち運びできる。
プラスチック製だけでなく、紙製や木製のカードもあり、名刺としての活用も◎

小型タイプ

小型タイプ

カードサイズより小さく、シールよりも耐久性をもたせることができる。
円形や四角形など形も様々でオリジナルサイズで作成も可能なため、他のタイプでは
イメージが異なる/条件が合わない…などの場合にぴったり!

シールタイプ

シールタイプ

カード同等サイズから500円玉程度のもの、更に小型のものなどサイズは様々。
手軽に貼り付けできるので、シェアオフィスのデスクに貼り付けてWi-Fiにワンタッチで接続、ポスターに貼ってスマートポスターとして活用等、様々な場面で活躍!

キーホルダータイプ

キーホルダータイプ

鍵やバッグに取り付けることができ、革や木のキーホルダーもあるため意匠性も◎
イベントの記念品として配布し、イベント後は限定コンテンツを表示させるための
アイテムにする等、活躍場面は様々!

リストバンドタイプ

リストバンドタイプ

腕に装着して使用できるので、都度タグを取り出す必要がなく、気軽に使える。
スタンプラリーなど人が着ける場面だけでなく、ボトル等の物に付けて利用もできる。

NFCタグのいろいろな活用例

スマートポスター

シールタイプのNFCタグにポスターの情報が掲載されているURLを書き込み、ポスターに貼り付けます。
スマートフォンでそのNFCタグを読み込ませることで、スマートフォンでもポスター情報を見せることが出来ます。
また、ICチップの種類によってはカウント機能があるため、NFCタグに何回アクセスされたか集計をとることも可能です。

デジタル名刺

NFCタグに名前、電話番号、メールアドレスや会社情報を書き込み、名刺交換の際に相手のスマートフォンでその名刺を読ませることで、相手のスマートフォンに直接自分の情報を渡すことが出来ます。
また、デジタル名刺アプリと連動させることも可能です。

オーダーシステム

居酒屋等の飲食店にてWebページで注文をさせる際に、WebページのURLを書き込んだNFCタグをテーブルに設置し、スマートフォンで読み込ませて注文ページを開くことが出来ます。
QRコードと比較して、汚れてしまっても読むことができ、毎回発行する手間も省けるためペーパーレスにも繋がります。

物品管理

特定の物品等にその物品の情報を書き込んだNFCタグを設置し、スマートフォンで読み込ませて管理することが出来ます。
スマートフォンをかざすだけで物品情報を取得できるため、一つ一つ数える手間がなくなり業務効率を上げることが出来ます。