通常のMIFARE Classicカードはメモリ容量が1Kバイト(ユーザ使用領域:1,024バイト)なのに対して、こちらは4Kバイト(ユーザ使用領域:3,440バイト)のメモリ容量を持ちます。MIFARE Classic 1Kカードではメモリが不足する場合に4Kカードが役立ちます。
基本的な仕様はMIFARE Classic 1K同じですが、メモリ構造が異なります。先頭から32セクターまではMIFARE Classic 1Kと同様にセクター毎に4ブロック(1ブロック16バイト)を配していますが、残り8セクターはセクター毎の容量が大きくなり、各セクターに16ブロック(16ブロック×16バイト)を配する構造になります。
オフラインの環境などで、多くのデータを移動させたりするのに、カードに記録させたり、ログを残したい場合などでは有効なカードです。
セキュリティ | :MIDDLE |
---|---|
コスト | :MIDDLE |
基本情報
規格/通信 | 周波数:HF 13.56MHz 通信距離:近接 規格:ISO 14443 TypeA |
---|---|
メモリ | メモリ:4,096 Byte 書込回数:20万回 構造:1 Sector(16 Byte×4)×32 Sector +1 Sector(16 Byte×16)×8 Sector |
セキュリティ | シリアル:4Byte NUID / 7Byte UID アクセスキー:Crypto-1 |
グループ
用途
- ■社員証
- ■健診カード
- ■データロガー
加工
- ■オフセット印刷
- ■インクジェット印刷
- ■再転写印刷
- ■ダイレクト印刷
- ■レーザー加工
- ■エンコード
MIFARE Classicカード(マイフェアクラッシックカード)を選択・検討されている方へ
当社は、MIFARE Classic 1K,4Kの白カードの販売をはじめ、カード券面への番号印字、印刷やチップ内部へのエンコードも承ります。当社はICカードメーカーとして、常に一定数の在庫を保有しており、迅速な納品を心がけております。
またカードだけの販売ではなく、セキュリティの設定はもとより、セクタやブロックなどの設定についてもお客様のご要望に沿った形で納品致します。
マイフェアカードのエンコードについてはこちらのページをご覧ください。
マイフェアカードエンコード
マイフェアスタンダード(クラシック)1Kカードは16層のセクターとセクター内の4つのブロックにあらかじめ分けられており、4つのブロックの内一つはメモリへのアクセス条件を定義するアクセスコンディション情報を格納します。
カード全体で約752バイトの容量までデータを書き込むことができます。
各セクターはキーAとキーBと呼ばれる二つの鍵によってプロテクトされており、各セクター及びブロック毎にアクセスコンディションの設定が可能です。これらの設定によってセクター内のデータの保護などを実現することができます。
当社ではお客様の実現したい内容をお伺いした上で、最も適したアクセスコンディションをご提案いたします。また、NFCカードとして使用する場合も、Non-proprietary NFCセクターとProprietary NFCセクターの設定など適切なアドバイスをさせて頂きます。
■セクター
セクターは全部で16個(0~15)あり、1セクターは4つのブロックから成り立っています。3つのユーザーブロックと 1つのシステムブロック(セクタートレイラーと呼ぶ)があります。
■アクセスビット
ユーザーブロックとセクタートレイラーに対するアクセス条件を定義します。アクセスパターンは各8種類あり、同セクター内の各ブロックへのアクセス方法と使用するkeyを定義しています。
■ユーザーブロック
ユーザーブロックにユーザーのデータを格納します。
1ブロックは16バイトです。
用語解説
【マイフェアカードとは】
MIFAREはもともとはMikronによって開発されたもので、MIFAREは「MIkron FARE-collection System」の略です。Mikronは、アメリカ合衆国のAtmel、オランダのフィリップス、ドイツのシーメンスにMIFARE技術をライセンスしましたが、最終的には1998年にフィリップス社によって買収されました。フィリップスによる買収の後、日立製作所もMIFAREのライセンスを取得しました。これは1999年に開始され2006年に終了したNTTの非接触ICテレホンカードの開発プロジェクトのためでした。現在はNXPセミコンダクターズ社(フィリプス社の技術部門が独立)及びインフィニオン社により製造・販売されています。その高い信頼性と簡易な開発環境および低価格化の成功により世界的に大規模に普及しています。