HF帯
HF帯(High Frequency)は13.56MHzの周波数を利用した近距離通信のRFIDで、交通系カード、クレジットカード、入退室カード、マイナンバー、免許証、パスポートなどのセキュリティの高いソリューションで使われるものが多く、ICチップもセキュリティ性を重視したものが、多くラインナップされています。スマホなどに実装されているNFCも同じHF帯を利用しています。
LF帯
LF帯(Low Frequency)は長波と呼ばれる~135KHzの周波数帯のRFIDで、家畜用ICタグ、車のイモビライザー、スキー場リフト券、ビルの入退場カードなどで利用されています。水分の影響も受けにくく、障害物があるところでも電波が回り込みをするため、安定した読み取りが出来ます。
UHF帯
UHF帯(Ultra High Frequency)は920MHzの周波数を利用したRFIDで、アパレルタグ、物流タグ、商品管理タグなどに利用されています。長距離通信(1~10m)が可能で、高速読取および複数個を同時に読ませることが出来ます。
用語解説
【マイフェアカードとは】
MIFAREはもともとはMikronによって開発されたもので、MIFAREは「MIkron FARE-collection System」の略です。Mikronは、アメリカ合衆国のAtmel、オランダのフィリップス、ドイツのシーメンスにMIFARE技術をライセンスしましたが、最終的には1998年にフィリップス社によって買収されました。フィリップスによる買収の後、日立製作所もMIFAREのライセンスを取得しました。これは1999年に開始され2006年に終了したNTTの非接触ICテレホンカードの開発プロジェクトのためでした。現在はNXPセミコンダクターズ社(フィリプス社の技術部門が独立)及びインフィニオン社により製造・販売されています。その高い信頼性と簡易な開発環境および低価格化の成功により世界的に大規模に普及しています。